ポケモンブログ *。゚ ポケットモンスター セピアブラック&リリーホワイト ゚。*

ポケットモンスターセピアブラック&リリーホワイトという物語を連載!ポケモン画像、2chのポケモンスレ諸々、ポケモンカード等のポケモングッズ、今秋発売の新ポケモンシリーズブラック&ホワイト情報等々、ポケなトピをまとめています!

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The 18th story

The 18th story
― Amagiri City  ―
 
 
―――308番道路
 
のどかな森のさえずりが、心地良く聞こえる。
 
カイオウシティからアマギリシティへと向かう森の沿道を、
黒い髪と白い髪の対照的な、二人の少年が並んで歩いていた。
 
その後を中型の草ポケモンと炎ポケモンが付いている。
2匹の頭には、白い綿毛のようなものが乗っかっている。
 
フェアリー「ふえぁ~(* ̄∀ ̄*~゚」
 
フォルスの上でふにゃ~と顔を上げたフェアリーが、
何とも気楽そうな鳴き声を上げる。
 
ブラック「楽チンだぁってでも言いたげだなぁ」
 
ホワイト「良いなましまろ達。あぁボクも歩き疲れたって言うかお腹減った」
 
ブラック「もうアマギリに着くし、着いたらお昼にしよう」
 
ホワイト「んし!ましまろ!食前の運動がてらアマギリに一っ飛びだっ!」
 
と、俄然やる気を出したのか、その掛け声と共に走りだそうとするホワイト
しかし、………
 
ホワイト「ん?」
 
少し走ったところで足を止めるホワイト
後ろを振り返ると―――
 
ましまろ「ん~~“⊆( ̄^ ̄)⊇”」
 
パタパタパタパタパタパタパタパタパタ
 
と、一生懸命に羽をばたつかせ、
ホワイトの方へ飛んで行こうとするましまろ
 
ブラック「………………」
 
しかし、その遅さたるや、カタツムリと競走して良い勝負になりそうな、
そんなレベル。本人は必死のようなだけに、何も言えない二人。
 
ホワイト「………そ、その調子だ!」
 
と、フォローの一言を発するホワイトだが。
 
ましまろ「ふ~~~~!―――ふぇにょっ(×A×*)」
 
―――ヒュトン
 
と音を立てて墜落するフェアリー
 
 
ホワイトブラック「「………」」
 
 
フェアリー「ふぉ~(*=△=)」
 
フォルスの頭の上では、日向ぼっこに興じるフェアリーが、
気持ち良さそうな寝息を掻いていた。
 
 
第18話


 
―――カイオウシティ307番道路前ゲート
 
カイオウからヒメノ・イワシロへと繋がる307番道路。
その307番道路側カイオウゲートの真ん前に、たむろする大量の人達。
赤色をしたジャージを皆が着ている。
その中には、剛健そうなポケモンを従える人々も何人もいる。
 
彼らは、これよりイワシロへと向かう援助隊であった。
 
男性「オートマカーの準備は!!?」
 
監督らしき男性が、声を上げる。
 
女性「議事堂の車庫からさっき出発したそうです!」
 
男性「?一体誰が運転している?運転手はそこに―――」
 
監督らしき男性が、そう言いながら向こうにいる男を見ると―――
 
キ―――ッッ!!!
 
と大きな音を立て、凄い操作で自動車が走り込んでくる!
 
男性「な、何だあの滅茶苦茶な運転は!!?」
 
と言っている間も束の間―――
 
―――キュイ―――ッッッッ!!
 
人が見えているのか見えていないのか物凄い速さでやって来たかと思うと、
人が集まる寸前の所で止まった。
 
ザワザワザワ………
 
一瞬に騒然となる彼らにお構いなしと言うように、
バタンと音を立て車のドアが開いた。
 
ミノリ「どうも皆さんお疲れ様です!」
 
男性「―――ミノリちゃんか!」
 
ミノリ「救援隊のおじさん、どうもです」
 
男性「道理で運転が滅茶苦茶だと思った。所で何故君がこれを?」
 
 
実は、カイセイに自動車はあるものの、数自体はない。
基本的にポケモンに物資の運搬などを頼っているカイセイでは、
自動車自体はそれほど必要なものではなかったからだ。
そのため、これを運転できる者も限られている。
彼女もまたその一人だが、彼がスノベ議長の秘書であることの理由から、
彼女が彼の元を離れる事を意味するこの彼女の運転手としての登場は、
些か疑問を抱かざるを得ない状況であったのだ。
殊、この事態を省みるに。
 
ミノリ「………………」
 
だが、彼の質問に対し、彼女はすぐに答えなかった。
彼女がまだ心に残る濁りを、払拭できないでいたから。
 
男性「―――?」
 
ミノリ「………。少し話があります」
 
男性「?スノベからの指令か?」
 
ミノリ「………………」
 
ミノリは、考えるように間を置く。
そして、満を持すように口を開いた。
 
 
ミノリ「その事で話を内密にしたいんです。少しここを離れていいですか?」
 
そう言って、ミノリは高い車体位置からひらりと降りる。
 
男性「あぁ……?勿論いいとも」
 
ミノリ「………では少しこちらへ―――」
 
ミノリがそう言いながら団体から離れた位置へ向かう。
 
 
ミノリ「………」
 
彼女顔には、はっきりと心の濁りが現れていた。
 
 
 
「………」
 
援助隊の中。
離れる彼らを黒々とした瞳で観察する女が一人―――
 
 
 
 
 
―――カイオウポケモンセンター
 
アキ「―――よしよしマリー良い子だったー?」
 
アキが、ポケモンセンターで、マリルリを受け取っている。
他のゲートでは、カナリカ・チカがポケモンを受け取っている。
 
カナ「ハナ、これからイワシロの援助に行くから。一緒に頑張ろうね」
 
メガニウム「めに~」
 
カナの声掛けに、嬉しそうにメガニウムが擦り寄る。
 
リカ「これから別行動だな。無理はするなよカナ
 
リカが、ネイティオを連れ歩いて来る。
 
カナ「大丈夫!これでも割と体は丈夫な方だから!」
 
と言いながらカナが力こぶを作って見せる。
 
リカ「逆に不安になった」
 
カナ「え!!」
 
チカ「―――カナ!」
 
と、チカが歩み寄って来る。
 
チカ「早くしないと援助隊が出発するぞ」
 
リカ「あぁ。では私達もそろそろ議事堂へ戻ろう」
 
カナ「うん。リカちゃんとチカちゃんも無理はしないでね」
 
3人は、喋りながらポケモンセンターの出口へ向かう。
 
リカ「大丈夫だ!」
 
チカ「任せろ!」
 
リカ・チカがグッと握り拳を出す。
そして、3人はポケモンセンター前で分かれる。
 
リカ「―――ショウはもう準備は済んだかな」
 
チカ「ジムは議事堂からは近いからな。それに、アイツは常に戦闘態勢だし」
 
リカ「フッそれもそうだな」
 
 
時刻は、12時を過ぎる。
 
 
 
 
 
―――アマギリシティ
 
同刻、ホワイトブラックの一行は、遂にアマギリへと到着していた。
 
ホワイト「着いたっ!!」
 
ブラック「やっとだ!ちょっと俺疲れちゃったよ」
 
ホワイト「ホント!―――くんくん。何か海苔の匂いがする?」
 
ブラック「そう言えばアマギリって海の町だった」
 
ホワイト「―――!ボク海見たことない!」
 
ブラック「俺もだよ!イズミから出たことってないし」
 
ホワイト「よっし海行こう!!!」
 
と、大はしゃぎの二人。
 
フォルスジュノプス「♪♪♪」
 
フォルスジュノプスも嬉しいようだ。
一行は、町の人に見られているのも気付いていないようで、
生きゆく人々は微笑ましそうに彼らを観る。
 
ホワイト「―――あ、でも………」
 
ブラック「あ、そうだな」
 
だが、そこでトーンダウンして、ホワイトはポケットを真探り出す。
そして、モンスターボールを取り出した。
 
ホワイトディアンをポケモンセンターに連れて行かなきゃ」
 
ブラック「あぁ。いくら丈夫でもあの傷のまま放ってはおけない」
 
しかし、明らかにシュンとした雰囲気になった二人。
と、道行く男が、二人に声を掛ける。
 
男「おぉ、少年共。ポケモンセンターに行くのか?」
 
いかにも頑強そうな男。
 
ホワイト「う、うん」
 
「んならこのまま北の方に行きな。ポケモンセンターは海沿いにあるんだ」
 
ブラック「そうなんですかありがとうございます!」
 
「いいってことよ。アマギリの海、楽しんできな!」
 
 
ホワイト「海!よぉし行こうブラック!」
 
とすぐさまいつものように走り出すホワイト
 
ブラック「あぁ!」
 
と今日はブラックホワイトを追って走るのは億劫でない様子。
 
 
タッタッタッ
 
走りながら目に映るアマギリの町並み。
適度に並ぶ建物の間を、爽やかな空気が流れる。
 
ホワイト「すっごい良い香りがするね!ちょっと独特だけど!」
 
ブラック「あぁ。きっと海の香りなんだこれが。―――あ、あれ!!」
 
走りながら、ブラックが前方を指差す。
遠方の建物の間から煌めく青。
 
 
ホワイト「―――!!!ブラックっ!!」
 
ブラック「今回の競走は負けないからなっ!!」
 
二人は、顔を輝かせて更に力強く走り出す!!
 
 
ホワイトブラック「「―――ッッ!!!」」
 
 
目の前に広がる光景に、思いっ切り息を飲んで叫ぶ!
 
 
ホワイトブラック「「海だっっっ!!!」」
 
 
 
煌めく碧い海。
空を海鳥が華麗に滑空する。
沖の方には、ポケモンが飛沫を上げ泳いでいる。
 
 
ホワイト「すっごい!!」
 
ブラック「でかい……!!話には聞いてたけど………!!」
 
ホワイト「水!!一面水だけ!!何これ!!!」
 
フォルス「ふおぉ~~~」
 
ジュノプス「じょおぉ~~~」
 
ましまろフェアリー「ふえお~~~」
 
 
 
グ~~~
 
しかしその時。
感動に唾を飲むその時に、静寂を打ち破る音が。
 
ブラック「………ポケモンセンターに行こうか」
 
ホワイト「えへへ……うん。ディアンのこともあるしね!」
 
ホワイトが恥ずかしそうに体裁を繕う。
 
 
ブラック「海沿いにあるって言ってたから……あ、あれだ」
 
東の方角を指したブラックの指の先には、ポケモンセンターが。
 
ホワイト「じゃ、先ずディアンをポケモンセンターに預けよう」
 
 
 
―――
 
ポケモンセンターまで、海沿いの道を歩く二人。
打ち寄せる波を、まじまじと観察する。
 
ホワイト「何でこう水がバ~ッと行ったり来たりしてるのかなさっきから」
 
ブラック「さぁ?誰か押してるのかな」
 
ホワイト「ふ~む」
 
フォルス「ふぉ」
 
 
と言っている間も束の間に、ポケモンセンターへと到着する一行。
 
ホワイト「着いた」
 
ブラック「うん」
 
ホワイト「じゃぁディアンを預けよう」
 
 
ブラック「………待て」
 
と、ブラックが一瞬考えるような顔をして、ホワイトを止める。
 
ホワイト「?」
 
ブラック「何となく、モンスターボールに入れたままはマズい気がする」
 
ホワイト「あぁ……それも確かに…」
 
ブラック「うん」
 
ホワイト「分かった。じゃ」
 
ホワイトはコクッと頷いて、モンスターボールを掲げる。
人通りが多くはなかったが、できる限り通行人には見えないよう囲んで、
ポケモンをモンスターボールから出す。
 
―――ヒュン
 
モンスターボールから眩い光が漏れたと思うと、
そこにはディアンの姿が。
当然、傷は治らないままだ。
 
だが、心無しか安らかそうに眠っている。
 
ホワイトディアン、起きれる?」
 
ホワイトディアンに優しく声を掛ける。
少しの間無反応であったが、ほんの少しまぶたを開けるディアン
 
ホワイトディアンは少し重いから。歩けないならみんなで連れてくけど」
 
ディアン「………」
 
ディアンは何も言わない。
が、上目遣いでホワイトを一べつすると、
ゆっくりと腰を上げた。
 
ディアン「でぃ………」
 
のそっ………
 
ホワイト「―――大丈夫?」
 
ホワイトディアンに駆け寄る。
 
ディアン「………」
 
ブラック「支えよう」
 
そう言って、ブラックも駆け寄ってディアンを助ける。
 
フォルス「ふぉすっ」
 
ジュノプス「じゅあっ」
 
ましまろフェアリー「ふえぁ~」
 
全員が、ディアンの元へ。
 
 
ディアン「………」
 
ディアンは、それでも何も言わない。
自分独りで、何でも出来る、と言う風に。
 
ポケモンセンターの自動扉を開き、一行がフロントへと向かう。
ゆっくりと重患者を運ぶ、その様は、少し異様なものであったかも知れない。
 
その時、救いであったことは、
ポケモンセンターにいる人が比較的少ないことだったろう。
けれど、それが、結果的に救いであったのか、それは定かではない。
 
ホワイト「すみません、こいつを回復してやって下さい」
 
受付嬢「!!分かりました!先輩!!」
 
先程までゆったりとした雰囲気であったフロントが、一気にピリピリする。
それほど、ディアンが重症であったことがその一つの理由であった。
しかし、本当の理由は―――
 
受付嬢「すぐに処置をします!お客様、このポケモンは!?」
 
ホワイト「え?ぇえっと……」
 
ブラック「この街に来る前襲われて。倒したんだけど、傷が酷くて……」
 
 
受付嬢「………!?」
 
しかし、受付嬢が怪訝な顔をする。
まるで、予想とは違った理由であったかのように。
 
受付嬢「えっと……森で襲われたの?」
 
急に、受付嬢の口調が変わる。
 
ホワイト「う、うん」
 
そして、先に先輩と呼んだ女性の方を、ちらりと見る受付嬢
 
女性「君達、森で襲われて、倒して、そしてここに連れて来たの?」
 
 
不思議そうな目で、二人を見る女性達。
 
ブラックが、ちらっとホワイトの方を見る。
 
ホワイト「そ、そうだよ。悪い?」
 
むっという顔をするホワイト
口調もどこか不機嫌そうだ。
 
女性「いいえ。ちょっと驚いただけ。あ、その子それ乗せて。手伝う」
 
と、受付嬢に指図する女性
 
受付嬢「はい」
 
そう言って独特の器具で台車へとディアンを乗せる。
始終を、只心配そうに見守る二人。
 
女性「大丈夫よ。私達が責任を持って元気にさせる」
 
ホワイト「はい………」
 
ディアンを台車へ積み終わると、女性らはアイコンタクトを取り、
そのまま台車を押し、奥へと行く。
 
ホワイト「―――ディアン!!」
 
女性達「………?」
 
突然、大声を上げるホワイトの方を皆が振り返る。
 
ブラック「………………」
 
 
ホワイト「あとでまた迎えに来るから!」
 
 
ディアン「………………………」
 
ディアンは、また何にも言わない。
けれど、台車を運ぶ女性の目には、ホワイトの声に反応し、
一瞬まぶたを開け、また静かに閉じる様子が、はっきりと映った。
 
 
受付嬢「じゃ、行きますね」
 
女性が、ホワイトの方を一瞥する。
気持ちの良い、笑顔だ。
 
 
ホワイト「うん」
 
ブラック「お願いします」
 
 
ガラガラと音を立て、受付嬢は台車を押し、奥へと消えていった。
 
 
グ~~~!!
 
と、そこで深刻な雰囲気をぶち壊す音が響く。
 
ホワイト「………///
 
黙ったまま顔を赤くするホワイト
 
ブラック「お昼まだだったしね」
 
ブラックが苦笑いする。
 
女性「クスw君達旅行?w」
 
ブラック「いや、旅……ではあるのかな」
 
ホワイト「そんな感じ。お姉さん、ここでも食事ってもらえるの?」
 
ホワイトがふてぶてしく答える。
 
女性「えぇ。ここはポケモンセンターとは別に食堂があるの。右手の建物ね」
 
女性が指を差しながら言う。
 
ホワイト「お腹減った!早く食べに行こう!」
 
とさっさとそこを後にして小走し出すホワイト
 
ブラック「待てって。あ、よろしくお願いします、お姉さん」
 
女性「ウフフ。えぇ任せなさい~」
 
女性は笑顔で二人を送り出した。
 
 
ポケモンセンターを出て、隣にある食堂に入る一行。
食堂はだだっ広く、開きっ放しになった窓からは綺麗な海風が心地良く流れ、正に海の家という雰囲気を醸し出している。
 
ホワイトおじさん、頼んでい~い?お金ないけど」
 
おじさん「おういいぜ!………ん?見ない顔だな。旅行客か?」
 
ブラック「観光…ではないです。ちょっと目的があって旅を」
 
おじさん「そりゃ観光客なら宿で飯食うわな!何食いたい?」
 
ホワイト「あと、お金ないからね。何かおすすめ。何でもいいや」
 
おじさん「悪いが今ここの料理長留守してるから俺が作れる焼きそばだけだ」
 
ホワイト「全然いいよ!早く作って!お腹減った!」
 
おじさん「待ってろ!しかし、お前らみたいな小せぇ旅人は最近珍しいな」
 
ブラック「俺達もつい数日前にイズミから出たとこだけど」
 
ジュ~~!!
 
おじさんは、すぐに調理を始め、鉄板が香ばしい音を立てる。
 
おじさん「イズミ?随分田舎から来てんだな。どこ行くんだ?」
 
ホワイト「イシマ」
 
 
おじさん「ぶふっ!!!!」
 
 
突然吹き出すおじさん
 
ホワイト「汚っっ!!?何するんだよおじさん!!」
 
ブラック「ほ、ホワイトこれで拭け」
 
おじさん「お前らこそ何言ってんだ!俺がショック死しなかっただけマシだ」
 
 
ブラック「(あぁそう言えばイシマって……)」
 
ブラックは、リカ・チカに言われた話を思い出す。
 
 
ホワイト「なに~~~?」
 
おじさん「イシマってのはオカルトな島だぞ!良う分からん奴らだらけで!」
 
おじさんは片手間に焼きそばを盛った皿を二人に渡す。
 
 
ホワイト「そうなの?」
 
おじさん「ウチはイシマと隣で交流もあるができれば近付きたくない連中だ」
 
ブラック「聞いてます。何か変な信仰をしてるとかで……」
 
ホワイト「進行?」
 
おじさん「まぁそんな感じだ。普通の神経してりゃ近付きたくねぇ」
 
ホワイト「でもボクらはイシマに用があるんだ」
 
おじさん「用ねぇ………何だ、用ってのは」
 
一瞬、ホワイトブラックが顔を見合わせる。
不味いことを聞かれかのように。
 
 
ブラック「えぇっと……フジ博士に届け物があって!」
 
と、ブラックが機転を利かし、当初通りの目的を話す。
 
 
おじさん「―――!フジさんか……」
 
ホワイト「?フジ博士を知ってるの?」
 
おじさん「知ってるも何もお得意さんだ。1ヶ月に一度食料を運んでんだ」
 
ブラック「―――。そうなんですか」
 
おじさん「話を聞くに研究のためにあんな場所に研究所を置いてんだってな」
 
ホワイト「ふーん」
 
とここで、思い出す重要なこと。
 
ブラック「―――!ホワイト、船!!」
 
ホワイト「あ!そうだ!船がなきゃイシマに行けない!」
 
ブラック「水ポケモンも持ってないし……」
 
二人が、顔を見合わせて悩み込む。
しかし。
 
 
ホワイト「ニヤ(☆∀☆)キラーン」
 
 
何か悪巧みを思い付いたように目を光らせ、おじさんを覗く目。
 
おじさん「!!?」
 
ホワイト「さっきフジ博士に食料届けてるって言ったよね…(☆∀☆)」
 
ずいずい進み寄るホワイト
 
おじさん「言ったが………ヾ(・д・;)
 
後退りするおじさん
 
 
ホワイト「イシマ連れてって!\(≧∀≦)/
 
 
おじさんNO!!!(≧×≦)」
 
 
ホワイト「えぇ~~~」
 
おじさん「馬鹿、そう簡単に連れてけるか!」
 
ホワイト「いいじゃん」
 
おじさん「只ですらアイツらはよそ者を嫌うのに連れてけるか」
 
ホワイト「何で」
 
おじさん「殺されるかも知らん」
 
ホワイト「そんな大袈裟な」
 
おじさん「そういう恐さを持ってるんだ奴らは」
 
ブラック「………」
 
ホワイト「お願いおじさん!(≧人≦)ほらブラックも!」
 
ブラック「あ、あぁ。俺からもお願いします」
 
おじさん「無理無理。確かに明日はフジさんに食料届ける日だが……」
 
ホワイト「ニヤリ(´,_ゝ`)
 
おじさん「駄目駄目!そもそもどう連れて行くんだ!観光客ですってか?」

ホワイト「そんな感じで適当に」

おじさん「俺ですら未だに待遇が進歩しないってのにそれは絶対無理だ」

ホワイト「じゃ、フジ博士のお客って言って」

おじさん「駄目ではなかろうが、研究所に人は一度も来訪がないぞ」

ホワイト「子どもじゃおかしいってこと?」

おじさん「そんな感じだ。あの研究所に来るの奴ぁいないんだ普通」
 
と、ここでブラックが素朴な疑問を発する。
 
ブラック「そう言えばフジ博士の研究所ってどこにあるんですか?」
 
ホワイト「そう言えばフジ博士のとこしか情報なかったね」
 
おじさん「……フジさんの研究所はイシマの集落を正に横切って行く」
 
ホワイト「イシマの人達と同じトコに住んでるの?」
 
おじさん「違う。そもそも奴らは神域に俺達を入らせたくない」
 
ブラック「神域………?」
 
おじさん「奴らが信仰する神の、住む場所だ」
 
ホワイト「進行する神………」
 
おじさん「だから奴らは俺達よそ者の行動範囲を制限する」
 
ブラック「(そう言えば軟禁状態になるって二人が………)」
 
おじさん「だから俺も食料を届ける時は指定されたルートを通る」
 
おじさん「いつも南からイシマに入って集落を通って食料を届ける訳だが」
 
おじさん「集落自体は島のほぼ真ん中にあってな、更に北に森がある」
 
ホワイト「森?」
 
おじさん「まぁイシマ自体森の塊みたいなもんだが、そこは凄くてな」
 
おじさん「島民も限られた人間しか入れない神聖な森とやらがある」
 
おじさん「鬱蒼として恐ろしいもんなんだが、そこを迂回して海に出る」
 
ブラック「森には入らないってことですね」
 
おじさん「そう。で、海沿いに歩いて島の北側へ出る」
 
おじさん「そこに舟が止めてあって、それでまた北の方へ向かう」
 
おじさん「んで、一応、フジさんの研究所だ」
 
ホワイト「面倒だね。突っ切りたいな」
 
おじさん「殺されていいなら。後、今の一部始終、全て島民の監視付きな」
 
ブラック「聞いてた通り大変みたいですね行くの……」
 
おじさん「一応行くだけなら楽だ。但し軟禁されるがな」
 
 
ホワイト「ボク達、フジ博士に会いたいんだ」
 
おじさん「無理だろう。行った所で集落で足止めで帰されるのがオチだ」
 
ホワイト「じゃ、隠れて行くよ。船だけ乗せて」
 
おじさん「無理だ!船の到着の時から監視付きなんだ!」
 
ブラック「そこを何とかお願いします!」
 
二人が、ガタンと音を立て立ち上がり、懇願する。
 
おじさん「届け物なら俺がする!」
 
ホワイト「それじゃダメなんだ!」
 
おじさん「だから隠れて行こうってのか!無茶にもほどがある!」
 
ホワイト「大丈夫だって!隠れて行くんだから!」
 
 
おじさん「…お前らみたいな子どもが行って、見付かったらどうするんだ」
 
ホワイト「大丈夫、逃げるよ」
 
おじさん「それでも追い掛けてくるぞ。」
 
ブラック「いざという時は闘います」
 
おじさん「―――!闘う?子どものお前らがか?何を言うか!」
 
おじさんが嘲笑する。
 
ホワイト「むっ!これでもボクらポケモントレーナーだよっ!」
 
ジュノプス「じゅの!!」
 
ブラック「これでも結構強いですよ」
 
フォルス「ふぉすっ!!」
 
やる気満々と言うふうに、ジュノプスフォルスが猛る。
 
 
その姿に、おじさんは呆気にとられる。
そして、一瞬考えるような素振りを見せ、言った。
 
おじさん「―――フン!言うねぇ!いいだろう!!」
 
おじさんがニヤリと笑う。
 
ホワイトブラック「「―――!!」」
 
やったと言う風に笑う二人だが―――
 
 
おじさん「但し!!」
 
 
ホワイト「?」
 
ブラック「但し?」
 
おじさんヒナちゃんに勝つってのが条件だ」
 
ホワイトヒナちゃん?」
 
おじさん「明日俺は出発だ!期限は今日まで!ショウタ!!」
 
おじさんが大声で叫ぶ。
すると、奥の方から少年がやって来る。
皿洗いをしてたのか、鼻に泡が付いたままだ。
 
 
ショウタ「なに?とうさん」
 
おじさん「こいつらヒナちゃんとこ案内してやんな。挑戦者だ!」
 
ショウタヒナちゃんとこ?わかった。ついてきてにいちゃんたち」
 
と、すぐに走り出すショウタ
 
ホワイト「あ、待って。ごちそさん!」
 
ブラック「美味しかったです!ご馳走様です!」
 
おじさん「おう!お粗末さん!頑張って来な!」
 
 
 
―――
 
ショウタ「こっち」
 
ショウタは海沿いに南の方へと向かって行く。
 
ホワイトショウタヒナって?」
 
ショウタヒナちゃんだよ。この街のジムリーダー」
 
ブラック「ジムリーダーに勝ったら…か。厳しく来たね、おじさん
 
ショウタ「うん、ぼくもそう思う」
 
ホワイト「大丈夫だって!」
 
ブラックショウタ君、そのヒナって人も得意タイプがあるの?」
 
ショウタヒナちゃん。うん」
 
ショウタは、一瞬ホワイトと、ブラックを少し長く見て答えた。
 
ショウタ「水タイプ……でいいとおもう。おにいさんなら」
 
ショウタは、ブラックの顔を見てそう答える。
 
ブラック「―――?」
 
ホワイト「じゃぁボクが戦った方が―――あ、あれ!」
 
そう言い掛け、ホワイトが前方を指差す。
指の先には、Amagiri City GYMの看板が。
 
ブラック「ホントだ―――」
 
と一行がジムの前に着くや否や―――
 
ショウタ「違うよこっち」
 
ショウタは、そのままジムの前を通り過ぎる。
 
ブラック「え?」
 
ショウタ「これ」
 
しかし、その隣の建物で、立ち止まるショウタ
 
けれど、その建物は、あまりにも予想外であった。
予想外と言うのは、あまりにもアマギリの街と雰囲気を違えていたからだ。
まるで、西洋のお城の縮小版のようなそれは、
どの街にあっても異様な雰囲気を醸していたことだろう。
 
ホワイト「な、何だコレ………」
 
ブラック「お城………」
 
ピンポーン
 
ショウタが、門横のインターホンを押した。
 
ブラック「(あ、インターホンはあるんだ………)」
 
 
ショウタ「もしもしヒナちゃん?ジム挑戦者!うん、そう!」
 
ほんの少しの会話の後、ガチャンと接続の切れる音。
ショウタは先程までの喋り方と違い、テンポが上がって、
どこか楽しげな喋り方に変わっていた。
 
 
ショウタ「今ヒナちゃん来るから」
 
ホワイト「ほぇ~何だコレ~」
 
ホワイトは、まじまじと建物を観察していた。
 
 
―――カチャン
 
門の中、庭を過ぎて見える建物の扉が開く。
中からは、ピンクの洋服を着た、小さい女を先頭に、
いかにも優しげな男性がやって来る。
 
ホワイト「何あれ」
 
ブラックヒナちゃんって言ってたから……女の子の方だよな」
 
 
―――トテトテトテ
 
女の子が、いかにも可愛らしく走って来る。
その後を、微笑ましそうに付いて来る男性
 
ヒナ「パパ~とびらあけて~」*゚。
 
ヒナパパ「あぁ待ってな、ヒナちゃん」
 
二人してニコニコと微笑み合いながら、男性は扉を開ける。
 
ギ~~……
 
扉が開くと、またトテトテトテと門をくぐり二人の元へと歩いて来るヒナ
 
ヒナは、二人の前で立ち止まると満面の笑みを湛え、首を傾げる。
 
 
ヒナ「はじめましてヒナです」*゚。
 
 
 
とても、とても、可愛らしい笑顔。
 
そこはかとない純真。
 
けれど。
 
 
 
 
 
 
18
― アマギリシティ ―







第19話予告 

 
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| 第2章 進化 | 23:54 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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あぁ~面白かった、まだ見てないけど。
え・・・このコメント見た気がするって気のせいだよ。

| 変態 | 2010/04/19 20:09 | URL |















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