ポケモンブログ *。゚ ポケットモンスター セピアブラック&リリーホワイト ゚。*

ポケットモンスターセピアブラック&リリーホワイトという物語を連載!ポケモン画像、2chのポケモンスレ諸々、ポケモンカード等のポケモングッズ、今秋発売の新ポケモンシリーズブラック&ホワイト情報等々、ポケなトピをまとめています!

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The 21st story

 
The 21st story
― Ice Girl ―
 
 
―――アマギリシティジム、バトルフィールド
 
白い霧。
肌に感じる冷ややかな風。
 
ブオオオオオオオオオオ………
 
 
ブラック「………冷たい……」
 
ブラックが、手を見て小さく呟く。
 
 
―――ピシピシ
 
カズ「―――壁に亀裂が走るみたいな音が……!これって………!!」
 
そう言うも遅く、壁が白く―――!
 
 
アミ「カあああズッッ!!!開けて!!!!」
 
 
カズが後ろの壁を覗きそう呟いたその時、
バトルフィールドに最も近い位置で審判をする、アミの叫び声が!!
 
 
カズ「………ッ!!?」
 
カズが足をもたつかせながら慌てふためき走り出し、出入口の階段の方へ!
 
 
 
―――パキン・
 
 
 
 
 
第21話 


―――アマギリシティジム、バトルフィールド
 
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
 
 
ジムの、ホワイトヒナの戦うバトルフィールド。
ホワイトは、カクンと膝を落としたヒナを見下ろしていたが、
ヒナの異変にも、今ようやく気付く。
 
 
ホワイト「………ヒナ……?」
 
 
膝を着き、地面に座ったまま動かないヒナ。
ホワイトは、ヒナのいる方向から冷たい風が、
ひしひしと自分に向かい風になって来ていることに気付く。
先よりも霧は濃くなり、トドゼルガの様子は見て取れない。
 
 
 
―――ゴウン!
 
 
ホワイト「!!?」
 
突然に、天井から響く轟音に、ホワイトは上を向く。
 
 
 
ヒナ「―――て」
 
 
声。
ヒナの声だ。
そう思い、ホワイトはまた振り向く。
 
 
ヒナ「―――して」
 
 
ホワイト「………!?」
 
 
ヒナ「どうしてヒナをいじめるの?」
 
 
目を見開き、丸々とした瞳がホワイトを見る。
何者を映さない、無機質な視線。
喜びも怒りも哀しみも楽しみも。
全て、すべて、感じない。
 
氷のような冷たいかお。
 
氷の少女。
 
 
恐。
 
 
 
ズオッッッッッ!!!!
 
 
ホワイト「っ……」
 
その時、上から引き込まれる風が。
 
ドームの天井が開いたらしい。
 
凄まじい勢いで、ドーム内の空気が天井の穴から噴出される。
 
 
―――ゾク
 
ホワイトの背に走る悪寒。
 
露になる感情。
冷たい、冷たい、氷のような殺意。
 
ドームの天井の開閉と共に、吹き出されていった白霧から、
見えなくなっていたポケモンの姿が現れる。
 
瞳に他の何者も映さない、トドゼルガ
映るはホワイトのみ――
 
 
 
フッ
 
ヒナが、空を切り、腕を振りかざしてホワイトを指す。
 
 
ヒナ「アイスエッジ」
 
 
トドゼルガ「ごがあああああああ!!!」
 
ズズ!!!!
 
轟音の唸り声と共にトドゼルガの背後に煌めく氷!
 
 
ホワイト「(―――避…け)」
 
 
 
ドガシャアアアアンンンン!!!!
 
 
 
爆音
ドームより吹き出す氷塊
一瞬の内に、全てが凍て付いて行く
 
カズ少年、アミ少女がドームから走り出て
何やら大声で叫んでいるようだ
少年達の声に反応してか、それとも場の異常を勘付いてか、
ジム内の方からたくさんの子供達が出て来る
 
焦燥に駆られた顔
そこにはヒナの父の驚愕、焦燥、そして
悲しみに満ちた顔もあった
 
それでも一帯は止め処なく凍り付く
轟音で全ての叫びも音も聞こえない
 
はず
 
なのに、何も聞こえない
波も声も、全て掻き消すその音さえ
 
何も聞こえない
何も感じない
 
なんにも
 
 
 
 
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
 
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
 
 
少年が、走りながら背後を振り返る。
 
ブラック
彼も外に出ていたようだ。
 
ブラックは、元いたドームの方を見る。
バトルフィールドであったドームは、完全に凍り付き、
ドームの開いた天井からは氷塊が突き出ていた。
 
ブラックは、アミの言葉を理解した。
この時のために、避難経路を確保する必要があったのだ。
そのための、ドームの通気口の開閉。
 
もし。
ドームに出入口以外の空気の抜ける場所がなければ。
彼らは死んでいた。
 
 
そう理解した次。
少年は、ドームの元天井、
そこに影を見つける。
 
トドゼルガ
背後には、ジュゴン、ラプラスがいるようだ。
瞳は、何者も寄せ付けない、赤い色。
 
 
――待て。
巨体の前、トドゼルガの前に小さな何かがいる。
人?子どもだ。
 
ヒナ
ヒナだ。
 
力なく肩を落としている。
今にも倒れ、ドームから落ちてしまいそう。
首をカクンと落としたまま。
 
 
ヒナちゃん?何をして―――
 
 
そして
少女がブラックを見る
静かな静かな、冷たい眼差し
 
 
ブラック「………―――!!?」
 
 
 
 
 
 
9年前。
ヒロセミウという女性がカイオウシティで結婚をした。
相手もまたカイオウシティで出会った男性だった。
男は、割と人当たりの良い、とても好い夫だと当初言われた。
 
だが、その半年後。
男はカイオウで事業に失敗し始める。
別に、リストラされたとかではなく、
少しずつ負債を重ねて行ったのが事実だ。
 
男は、少しずつ、それでも着実に、焦燥を覚えて行く。
 
だが、男のそんな思いには関係なく。
ミウのお腹は大きくなっていった。
 
結婚後、約1年。
今から8年ほど前。
夫婦の間に長女が生まれる。
 
名前は、ヒロセヒナ。
名前は、可愛い名前が良いと、妻のゴリ押しだった。
 
彼女は、娘の誕生を心から喜んだ。
だが、男は上の空だった。
 
 
その時から、歯車の狂いは目に見え始めた。
夫は、逃げるように、夜のカイオウへと赴くようになり、
酒に溺れ、賭博に溺れ、女に溺れるようになる。
 
だが、それも長くは続かなかった。
彼女は、家へ夫を連れ戻し、主夫に専念させ、
自ら働きに出るようになった。
 
ふわふわとしている一方で、彼女は芯が強かった。
 
だが、それが全ての間違いだった。
 
男の酒癖、賭け事は収まらなかった。
その一方で、彼女に生活を縛られる彼は、
一番近かったものに八つ当たりをした。
 
 
(「ヒナぁ!!」―――ガシャン)
 
彼の暴力や暴言は、最早日常茶飯事だった。
ビール瓶を叩き割り、威嚇する。
怒鳴り声はもうまるでBGMのようにすら感じられた。
 
彼女は、働き者だった。
だが、彼女と言うセーフティを失ってしまった彼は、
実の娘であるはずの少女に、何の容赦もなかった。
 
 
なにがわるいのかな
きっとヒナがわるいのかな
よいこにしなきゃ
よいこに
 
このひとたちのまえは
 
 
少女は、物心付いた頃にはそう理解していた。
男がどういうものか。
そのために、自分がしなきゃいけないこと。
男には、媚びへつらうものだということ。
 
 
けれど、その手段も、彼の前ではもう無意味だった。
 
少女は、少しずつ感情を失っていった。
それが、少女がその世界で生きる上で、必要だったから。
少女が生きるのに、感情は必要なかった。
 
 
 
だが、今より3年前。
カイオウシティを震撼させる大事件が起こった。
 
男は、少女、実の娘にしてはいけないことをしようとしたらしい。
らしいと言うのは、それを確かめる手段が今はもう無いからだ。
 
 
妻が日中働きに出て帰ると、主夫夫が血だらけで倒れていた。
男の首筋から滴る大量の血。
傍らでは、血だらけで目を半開きにした状態の娘が、
トドグラーと共に転がっていた。
トドグラーの口からは、血が流れていた。
 
 
ポケモンに襲われたことによる、死亡事件。
そう結論付けられた。
 
トドグラーは、娘の誕生にプレゼントされたタマザラシで、
妻が夫の死体を確認したその時、初めて進化していたのを確認したらしい。
 
主の危機に外敵を排除しようとポケモンが働いたのだという見解や、
ポケモンを飼うことの危険性、多くがカイオウで当時議論された。
同様に、少女が命令したのではないか、少女を更生施設に送るべきでないか、
それが議論の的になり、論争されるようになった。
 
しかし、それを確かめる方法はその時なかった。
何故なら、その少女が、感情を失い、話すことすらままらなかったからだ。
妻によれば、その事件までは元気がないものの、会話は出来たし、
自分にまで話すことが出来なくなるのは初めてだと言う。
しかし、それは彼女が忙殺され、娘について理解が足りない事でもあった。
その事件当日、少女が完全に感情を失うまでの事件があったことは、
それほどのトラウマを生む何かの想像を、加速させるものであった。
 
少女の処遇を巡っては、かなりの濃密な話し合いがなされたが、
更生施設送り出しについて、猛反発した男がいた。
名を、ハヤミと言い、ヒロセミウの元教師だった男だった。
 
彼の説得で、少女は母の元にいられることになった。
 
 
しかし、少女と、その母親がカイオウに留まることはもう無理だった。
彼女達は、ハヤミの助言により、アマギリシティへ引っ越すことになった。
アマギリは、人情に厚い、とても好い街だと言う。
 
 
ミウと、ヒナは彼の助言通り、アマギリシティに引っ越す。
スノベの手引きあって、何の沙汰もなくカイオウを出られた事も大きかった。
ハヤミの言葉通り、そんな事情は知って尚、町の人々は、彼らを厚く迎えた。
ヒナは、その時感情の一つも表せないほどの過酷な状態であったが、
それでも、街の人々は、優しく彼女に声を掛けた。
 
 
『ヒナちゃん』
 
「ヒナちゃん」
 
 
彼女は、少しずつ、感情を取り戻していく。
ほんの少しずつ、ほんの少しずつ。
それでも、未だに男に触れるのを心では嫌がる。
彼女にとっての友好手段を無理をして取って。
 
でも、彼女は着実に彼女を取り戻していった。
 
 
その、半年後。
ヒナにとってもう故郷に近いアマギリから初めて出ることになった。
 
知らない男性、男性。
ヒナは、恐れを抱きながらも、街へ向かった。
 
ヒメノシティ。
 
 
 
(―――マ、…マ……)
 
(…ヒナ。なぁに?)
 
(ママ…が…これから……あうひと…って…?……)
 
(うぅん。ヒナも会うのよ。大丈夫。心配しなくても大丈夫よ)
 
(………………)
 
(今度はどんなことがあってもヒナを一人になんかしないわ)
 
(………)
 
 
ヒナは、母の手をギュッと握る
 
 
(………うん……――)
 
 
 
 
 
 
―――
――
 
 
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
 
氷晶塔の高みにて、
少女が静かに下界を見下ろす。
 
ジムとドームの間に、点々と人が動くのが見える。
 
 
 
なに……あれ………
 
また…またヒナをいじめるの……
 
いや……イヤ……イや……
 
 
 
 
―――
 
外界で、少年、少女、そしてこの異変に感付いた街の住人達が、
氷で出来た塔を固唾を飲みながら見上げる。
 
ヒナを心配して。
 
 
 
アミブラック!!!」
 
氷塔を仰ぎ見るブラックの元に、アミが叫び声を上げ走って来る。
 
 
ブラックアミ………!!」
 
 
汗だくになった彼女から、懸命さが伝わる。
アミは、ブラックの腕をグッと掴んで言った。
 
アミヒナを…!ヒナを助けて…!!」
 
間近に見て、ブラックはやっとアミの心境を窺い知ることが出来る。
 
 
アミは、目に涙を浮かべながら、ダミ声で言った。
 
 
アミ「前も同じことがあったの!あの子それから1ヶ月近く寝込んで……!!」
 
 
アミ「あの子、本当は男の子が苦手で苦手で、大っキライで………!!」
 
アミ「男に怒鳴られたりそれ指摘されたらヒナは心を維持できなくなるの!」
 
 
ブラック「だからホワイトがそのこと………」
 
 
アミ「ポケモンもヒナのことで我を失っててどうしようもなくて………!」
 
アミ「ポケモンもあの子を傷付けてることに気付いてないの!!」
 
アミ「前病院で一歩誤ったら手や指の1本や2本凍傷で腐れ落ちてたって!!」
 
ブラック「………!」
 
 
アミ「あの子、ずっと無理してるの!ずっとずっと!!」
 
アミ「あんなに小さいのに人のことばかり見て気を使って神経張って!!」
 
 
アミは、もう鼻水を垂らして、羞恥心もなく泣き叫んでいた。
泣きじゃくる彼女は、それはブラックの―――
 
 
ブラック「………―――」
 
 
アミ「また…!またヒナが……!!お願い………!!!」
 
 
アミヒナを救って………!」
 
 
 
ブラック「―――ヒナを俺が救う?」
 
ブラックが、打って変わって強い声で言った。
 
アミ「…?……うん………」
 
ブラック「俺にはヒナちゃんは救えない」
 
 
そう言い放つブラックに、アミが驚愕の目を向ける。
 
 
アミ「な、何で―――」
 
アミが今度は強い口調で聞き返す。
表情は,少し強ばっている。
 
だが。
 
ブラックはニコリと笑う。
 
アミ「―――?」
 
アミは、面食らったようにキョトンとする。
 
 
ブラック「大丈夫。ヒナちゃんは助ける。俺も」
 
 
アミ「え?」
 
 
ブラック「あいつは、そういう奴だから」
 
 
 
―――
 
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
 
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
 
遥か氷晶の上で静かに佇むヒナ
 
眼前目下には、人々の群れ。
 
 
また…また…ヒナをいじめるの……
 
もう…いい…ヒナをいじめるなら……
 
ぜんぶ………
 
 
スッ
 
少女が、静かに腕を振りかざす。
 
 
ヒナ「―――ア」
 
 
―――パシ
 
 
その時。
突然に、彼女は腕を掴まれる。
ヒナは、あまりの突然のことに、
予期しなかったことに、状況を理解できなかった。
 
て。
てをつかまれてる?
だれ?だれに?またおと―――
 
ヒナは、パッと右手を見る。
 
 
白い髪。
生意気そうな面。
ふてぶてしくムカつく顔。
 
 
ヒナ「なっ」
 
 
ホワイト「ちょっとヒナずるい!!」
 
 
ホワイトが、その時になってもいつもとテンションを変えず言った。
その状況に、ヒナはかっと見開いた目を更に見開いてしまう。
 
 
ホワイト「本気でやれとは言ったけど、2体以上出すのはなしでしょ!!」
 
 
ヒナ「………っ」゚
 
ヒナは、手を振り解こうとする。
 
 
ホワイト「あと冷たい!手ぇ冷たい!!ゼリーとかもヒナに無理させ過ぎ!」
 
トドゼルガ「と………」
 
トドゼルガ、そしてジュゴン、ラプラスもあまりの事に呆気に取られる。
 
 
 
ホワイト「で、どうする?バトルこのまま続けるの?」
 
ホワイトがあっけらかんに訊く。
 
 
ヒナはまだ目を見開いたまま。
けれど、少しずつ瞳は小さくなっていく。
 
 
ヒナ「……………!…………!」
 
 
ヒナは腕を掴まれたまま。
絶句している。
 
 
ホワイト「?」
 
 
ヒナ「放せバカっ!!」゚
 
ガン!
 
 
 
 
 
21
― 氷の少女 ―
 
 
 
 
 
 



第22話予告

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COMMENT

読むのなんだか面倒・・・(#゚皿゚)≡〇)Д`)゚。
長いギョギョ。ギョギョギョ・・・以下省略。
あぁ~あぁ~あぁ~・・・・魂の叫び。
カイオーガゲットして以降、魂が抜け始め・・・ギョギョ。
この感じ・・・そうか、5月病か。少しゲームから離れてみるかな。

| 変鯛 | 2010/05/09 23:14 | URL |















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